中国語で、受け身を現わす前置詞に「被,让,叫」があります。
この使い方について詳しく解説します。
「给」もでてきますが、ほとんど使用されませんので割愛します。
被
「被」は英語を中国語に変換するのに、受け身を現わす表現として文語で使用されるようになりました。
文語では良い場合も悪い場合も使われますが、口語で使用する時はほとんど悪いケースでの使用が多いです。
日本語では「~される」と言う感覚になります。
又「被」は後に続く主語を省略する事ができます。
我被爸爸打了。
---私は父にぶたれた。
小偷儿被警察抓住了。
---泥棒は警察に捕まった。
我的课本被哥哥撕破了。
---私の本は兄さんに破かれました。
我没被父母骂过。
---私は両親に怒られた事がありません。
我的手机被小偷偷走了。
---私の携帯が泥棒に持ち去られた。
下記では主語は一般的に分かってしますので、省略ができます。
房子被拆掉了。
---家は取り壊された。
我被录取了。
---私は採用されました。
他被选为班长了。
---彼は委員長に選ばれた。
你被解雇了。
---お前は首だ。
我被感动了。
---私は感動しました。
让,叫
日本語では、「~させる」と言う感覚です。
基本的に目上の人が下の人に言う言い方です。
「让,叫」は後に続く主語を省略する事はできません。
「让」元々「譲る」と言う意味がり、優しいイメージがあります。
「叫」は「叫ぶ」と言う意味から、命令するイメージがあります。
ですので、日常会話では「让」の方が良く使用されます。
「叫」:言いつけて~させる
「让」:その人の望みどおりにそうさせてあげる
让
我爸爸不让我去美国。
---私の父はアメリカ行かせてくれません。
他的话让我感动。
---彼の話は私を感動させた。
老师叫她念课文。
---先生は彼女に教科書を読ませた。
我妈非让我吃早饭。
---母は私に朝ごはんを必ず食べなさいと言った。
结婚以后的情形让她不由得有点失望。
---結婚後の状態は彼女をがっかりさせた。
「让我」で「私に~させて下さい。」と言う言い方になります。
让我再看看。
---もう少し見せてください。
让我想想。
---もう少し考えさせてください。
让我试试。
---試させて下さい。
否定は「不让」「没让」になります。
妈妈不让我一个人去外国旅游。
---お母さんは一人で海外旅行に行かせてくれません。
♠「不」は意思を強く感じます。
妈妈没让我一个人去外国旅游。
---お母さんは私一人で海外旅行に行かせませんでした。
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疑問文は「吗」を付けるか反復疑問文にします。
你妈妈让你一个人外国旅游吗?
---あなたのお母さんはあなたを一人で海外旅行に行かせてくれましたか?
你妈妈有没有让你一个人外国旅游?
---あなたのお母さんはあなたを一人で海外旅行に行かせてくれましたか?
叫
爸爸叫小孩买东西。
---お父さんは子供に買い物に行かせた。
大人叫你做点事情,真吃力。
---大人があなたにしなさいと言っているのに、手間がかかるね。
老师叫他们不要说出去。
---先生は彼らに言いふらしてはいけないと言った。
「让」が一番使う頻度が多いので、ここでは「让」を使えるようにしましょう。
後の2点は出てきた時に思い出して使えばOKです。
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