60代からの中国語マスター方法

プロモションを含みます

中国語の現状

中国語の現状を把握

中国の人口は世界一で、2020年のworldometerの発表によりますと,中国14.39億人、インド13.80億人、アメリカ3.31億人という順位になっています。
中国とインドは3位のアメリカと1桁違う人口ですのでこの2ヶ国は凄いとしか言えません。

更に中国では戸籍が完備されていないので、登録されていない人口が約1億はいると言われています。
英語を母国語としている国の総人口が全部で約8億人と言われていますので、言語を人口比で見ますと中国語が母国語として世界で1番話されている言語と言えます。

ですが、世界で一番力のある言語となりますと話が少し違ってきます。
statistaの発表によりますと、実際に話されている言語(母国語、第二外国語、etc.)を総合しますと、2019年で英語が12.68億人、中国語11.20億人、インド語(ヒンディー語)6.37億人、スペイン語5.38億人となっています。

世界の国数が192ヶ国(日本が承認している国)で、実際に英語が使用できる国の数が約100ヶ国、中国語40ヶ国、スペイン語30ヶ国の順位になっています。
その言語が使用できる国数で比較しますと、英語がまだ圧倒的に多い事が分かります。

インターネットでの言語

インターネットで使用されている言語は、2015年のsraristaの発表では英語が54.4%、次がロシア語で5.9%と圧倒的に英語が優位な状況にいました。
ですが、optimational.comの2024年の発表を見ますと。英語が25.9%。中国語が19.4%、スペイン語7.9%とここ数年で急激に中国語がシェアーを増やしているのが分かります。

Most Popular Languages Used on the Internet

この状況を見ますと、数年後には確実に英語と中国語のシェアーが逆転する可能性があります。
中国はそもそも人口の多い国ですので、自国だけで急激にシェアーを増やす事ができてしまいます。

中国語の現状のまとめ

実際に中国語を話している人の総数や、インターネットで使用されている総数ともに近い将来中国語が英語を抜いて世界1位になる事は間違いありません。

世界で話す事ができる国数で比較しますと、まだ英語が世界のスタンダード言語ですが、これも時と共に中国語が勢力を伸ばし来る可能性は十分あると思います。

中国語を知ろう

60歳からの中国語学習

中国語をいざ勉強し始めようとしてもいったいどこから手を付けていいのか全く分からない。
私自身も同じ経験をしてきて、とにかくアマゾンで中国語入門と名の付いた本を数冊購入しました。

どれもピンインと四声から始まる事がすぐに分かりました。

ピンイン(拼音)

ピンインとは日本語のローマ字のようなもので、中国語の発音をアルファベットで表記するものです。
1958年に第一回全国人民代表大会第5回会議で「漢語ピンイン方案」が成立して、まだ60数年の歴史しかありません。

ですので、中国の60歳以上の方はほとんどピンインを読む事はできません。
それまでの中国語は、反切(はんせつ)と言う方法で漢字の読みを習っていました。

だれでも知っている簡単な漢字の音を繋げて、1つの漢字の音を習う方法です。
下記の図のような方法ですが、現在の日本人にはかなり難題です。
反切(はんせつ)

今はピンインを使って全ての中国語の文字を現わす事ができます。
ですが、日本のローマ字のように、ピンインをそのまま書いて文字として使う文化はありませんので、ローマ字のようには使えません。

ピンインができたお蔭で中国語の入力が簡単にアルファベットで入力できるようになりした。
先ほどのインターネットでの使用言語の中国語シェアーが急激に伸びた大きな要因になっています。

現在のネット社会でも問題なく中国語が使えるようになっています。
中国語の勉強では、漢字が分からない時は、ピンインで書く練習をしておくと正確なピンインが書けるようになり、同時に発音の精度が上がります。

中国語の母音と子音

中国語には母音36個と子音21個があります。
日本語の母音は「あいおうえ」の5個ですので、36個の母音を覚えるのは地味な努力しかありません。

母音36個

単母音
a, o, e, i (yi), u (wo), ü (yu)

そり舌母音
er

複合母音(二重母音)
ai, ei, ao, ou
ia (ya), ie (ye), ua (wa), uo (wo), üe (yue)

複合母音(三重母音)
iao (yao), iou (you)(子音-iu), uai (wai), uei (wei)(子音-ui)

鼻母音
an, en, ian (yan), in (yin), uan (wan), uen (wen)(子音-un), üan (yuan), ün (yun)
ang, eng, iang (yang), ing (ying), uang (wang), ueng (weng), ong, iong (yong)

日本語とよく似た発音もありますが、中国語は母音を強調して発音する言語です。
しっかり母音の発音ができませんと、綺麗な中国語になりません。

「e,ü, er,ian,eng üan, ün」このあたりの音はローマ字の音と違うので、なかなか発音に苦労します。
「ian,iang」は、「イエン、イアン」と「g」の在る無しで全く違う発音になります。

「an」と「ang」の発音の違いに「案内」「案外」がよく使われます。
「あん~ない」「あん~がい」と「ん」を伸ばして発音してみて下さい。

どちらも同じ「案」ですが日本語でも口の形が全く違った発音になっています。
日本語の「ん」は実はかなりの数の発音があるのをご存じでしたか?

・パン
・かんぱい
・こんにゃく
・にんじん
・しんごう
・しんや
これ発音してみると、全部舌の位置や口の形、息の抜き方が違います。

日本語の声調をマスターするのは至難の業ですね!

子音21個

無気音 有気音 その他
鼻音 擦音 辺音
唇音 b(o) p(o) m(o) f(o)
舌尖音 d(e) t(e) n(e) l(e)
舌根音 g(e) k(e) h(e)
舌面音  j(i) q(i) x(i)
そり舌音  zh(i) ch(i) sh(i)r(i)
舌歯音  z(i) c(i) s(i)

日本語のローマ字の読み方はとは違った発音をします。
「中国語音節表」とGoogleに打ち込みますと、実際の発音を聞かせてくれるサイトがあります。

中国語音節表

まずは音を聞いて、日本人が知っているアルファベットの発音との違いをしっかりと認識しましょう。
多くの方が、下記の子音がなかなか区別して発音できません。

たとえば「si」は「シ」ではなく「ス」に似た音になります。

反り舌音 zh(i), ch(i), sh(i), r(i)
舌歯音 z(i), c(i), s(i)
有気音     p  (o)  ,  t   (e)   ,  k  (e)  ,  q(i) ,  c(i)

声調

中国語には4つの声調があります。

声調図

第一声:高い音で「あ~危ないの」あ·~の長い一定した音。
第二声:怒った時に相手に言う「あ~あ」と低い音から高い音に急激に移動する音(上げた語尾をしっかりと発音する)
第三声:「あ~あ」やっちゃったと言う時の低い音(実際の会話では半三声となり語尾は上がらない低い音のまま)
第四声:「あ~そうか」と気が付いた時に上から下に急激に下がる強い出だしの音
軽声:声調は無くその音をちょっと発音するだけの音

単音で4声の発音練習をしてイメージを掴めたら、実際の中国語でこのイメージを強調して発音します。
最初は大げさに聞こえるぐらいに発音するのがコツです。

実際に発音しながら指を使って上記のグラフを表現して何声を発音しているのか視覚化するのも効果があります。
慣れてきますとその単語を発音する時に自然にその声調でないと発音できなくなり違和感を感じます。

ここまできたら、もう声調を気にする必要はありません。
声調は綺麗に発音できるようになるまでの手助けですので、その後は必要ありません。

中国語は同じピンインでも声調が変わりますと漢字も変わり意味が違ってきます。
日本語にもしっかり声調はあるのですが、意識した事が無いので改めて4つだけの声調を気にしながら漢字を発音するのはかなりの難題です。

良く出てくる例題にこんなのがあります。
同じ「ま」でも声調の違いで漢字や意味が違ってくる事が分かりやすい例です。

妈(mā)妈(mā)お母さん 骂(mà)叱る 马(mǎ)馬 吗(ma)?語尾に付ける疑問詞※軽声?
お母さんが馬を叱っていますか?

中国語学習初期の注意点

上記のピンインと声調をいろんな漢字を使って1冊全部説明している本が沢山あります。
私が初めて中国語に触れたのは、このような途方もない数の漢字が並んでいる本でした。

最初の数ページは頑張って覚えたのですが、漢字単体で覚えてもどんどん記憶から消えてしまいます。
ですが、中国語は漢字だけで構成されているのですから漢字の意味と読み声調を覚えなければと思っていました。

3ヵ月ぐらいこんな学習を続けていたのですが、この方法は自分の年を考えるといつまでも続けていけないと不安がよぎりました。
そんな時に地元で、中国語を教えているサークルの存在を知り値段も安かったのですぐに受講しました。

始めての中国語の授業が始まりました。
1時間半ほどの授業でしたが、その時間内に覚える事ができた中国語の単語数は明らかに効率よく記憶に留まるものでした。

自分を中国語が飛びかう空間に置く事で、1人で本を見てコツコツと書いてある漢字を記憶するのとは確実に時間の質が違います。
私はこのような出会いがあったので、3ヵ月ぐらいで間違った学習方法を続けていたと自覚できました。

ですが、それに気づかず頑張って漢字を単体で覚える作業をしている方が多いのではと思いました。
漢字を単体で記憶する作業は時間だけが過ぎていく苦しい作業です。

本の最初の方にある程度基本的な漢字を理解出来たら、実際の文章で覚え始めましょう。
まずは簡単な文章からしっかりとピンインと声調を覚えていく事が効率がいいです。

簡単な文章を何回も声を出して声調を感じながら身に付くまで何度も発音しましょう。
この過程は時間が掛りますが、中国語の学習にとって物凄く基礎を固めてくれる重要な基盤になります。

文章を覚える事ができていますので、ある程度の会話ができるようになります。
以前に覚えた短い中国語の文章を見ると、すらすらと発音できる事に気が付く時が必ずやってきます。

とにかくピンインと声調を見ただけで確実に正しい発音ができる事が重要です。
短期間で、単語の発音と記憶だけに集中して単語帳を何回転も学習して半年ぐらいで多くの単語の発音を徹底的に覚えるなんて強者もいます。

よほど必要に迫られてるなら別ですが、60代ではあまりお勧めできません。
健康を害する可能性が非常に高いと思います。

ピンインと声調を見て正確な発音ができるようになる事を軽視してはいけません。
1年は集中して続けていく必要があります。
私は中国語の学習を始めて2年たちますが、まだこの作業を続けています。

多くの方が、この部分を飛ばしていきなり文法や長文を練習し始めます。
正しい発音のできない残念な結果になってしまいます。

自分では間違いの無い中国語を話しているつもりでも発音や声調がいい加減では全くネイティブに伝わらない現象が起きます。
これは変だと気が付いても、すでに悪い癖を作ってしまっているのでなかなか戻すのは至難の業です。

多くの中国語学習者が、基本に時間を掛けずに先に進んでしまう傾向があります。
とにかく中国語の会話ができるようになりたい気持ちは分かりますが、発音と声調ができませんと全く通じません。

中国語を学ぶには仲間が必須

中国語学習に仲間は必須

最初は、本に付属のCDやネットから情報を得て中国語の発音の勉強ができます。
ですが、1人で練習するのと相手がいて話すのでは全く違います。

実際に経験すると分かりますが、1人では発音できた文章が相手がいて発音しますと頭が真っ白になり声調が全く分からなくなります。
中国語を会話して相手に伝わるようになるには、この経験無しでは効率良く先に進みません。

他の方の中国語の発音を聞く事で自分でできていない部分や自分が間違いのない発音でできている部分を詳細に把握する事ができます。
思ったように発音できるのは、このような経験を積んではじめて伝わる中国語が学べます。

自分の中国語の発音が正確であるかどうかを正確に指摘してくれるのは、やはりすでに中国語が話せる方です。
発音の矯正をしてもらうためにもこのような方との出会いを早く探しましょう。

教科書は全てを網羅していますので、効果に時間が掛る

中国語の教科書はいろいろと出ていますが、全てを網羅して説明しています。
ですが、実際の会話に必要なポイントはその中の何点かになります。

どの部分がその教科書で、重要なポイントかを絞って学ぶ事が中国語の学習の速度を速めてくれます。
これを解消してくれるのが、良い中国語講師から学ぶ事です。

日本ではまだ中国語学習が英語程確立されていません。
現在中国語関連で仕事をしていたり、講師をしている方のほとんどは中国に何年か行った事がある方です。

親の仕事の関係、旦那さんの仕事の関係、両親のどちらかが中国人、自分の仕事の関係、留学などいろいろです。
日本にいて中国語を学習して流暢に話せるようになった方はごくわずかです。

そんな状況下で、良い中国語講師を探すのは大変と思います。
ですが、とにかく動いてみましょう!

地元の国際交流センターなどで、中国の教室を探しますと意外に出てきます。
オンラインでZOOMなどの通信ソフトを利用して中国語を教えているところもかなりあります。

最近は中国語の世界シェアが大きくなったことから、大手スクールが中国語に進出してきました。
英語のオンライン学習をサポートしている有名なNOVAやその他多くの大手が中国語学習をサポートしています。

私の個人的な感覚でいいますと、この手の中国語教室はパスした方が無難です。
20~25分のレッスンで、ノウハウも無いまま中国語が話せる人を講師に雇っています

全部を把握しているわけではありませんが、おまりおすすめできません。
お金が掛る割に中国語の学習が進まないなんて現象が起ます。

日本人が大手の英語学習スクールに通っても英語が話せるようにならないのはどなたもご存じの事実です。
これよりも更にノウハウの無い状況で中国語を学ぶのはもっと効率が良くありません。

とにかく自分で中国語の基礎をしっかりと学びながら、中国語のスクールを探していますと必ず良いスクールに出会う事ができます。
これは私自身が実際に経験して得た知識ですので、間違いありません。

中国語を学習する習慣を付ける事

中国語学習の習慣化が必要

特に中国語入門時などは、発音の基本を覚えるのに時間がどうしても掛かります。
これは覚悟しておく必要があります。(半年~1年)はみっちりと練習しましょう。

毎日の生活習慣の中に中国語の学習時間を入れ込む工夫が必要です。
中国現地にいて、強制的に中国語を学べる環境なら問題ないのですが、そうではないので学習の習慣化は必須です。

長時間だらだらと勉強するよりも1日30分でも良いので、必ずその時間に中国語を話す訓練をします。
特に入門時は単純作業が多いので、すぐに飽きてしまいます。

あなたの中国語学習を少しでも楽しくしてくれる工夫も必要です。
その点についても私の体験を通して学んだ方法を当サイトでガッツリ教えますので楽しみにしてください。(^^♪

発音の矯正に関しては現在の技術を駆使しますと、かなりの間自分1人でもできます。

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