中国語の動詞の後に付くアスペクト助詞の「过」は、経験を表す事ができる事は良く知られています。
「过」には動作の完了・終結を表す使用方法もあります。
「过」の使い方に付いて詳しく解説します。
終結を表す「过」の使い方。
経験の「过」は中国語学習の初期に習いますが、終結の「过」は中国の方が日常会話の中でよく使用するにも関わらず学習で取り上げられる事が少ないようです。
始めて、「过了」の入った文章を聞いた時には「経験があったのか」と聞き取れてしまいます。
早上你吃过了吗?
---朝ごはんは食べたの?
吃过了/还没吃呢。
---食べました/まだ食べていません。
上記の文を「朝ごはん食べた事があるの?」何て聴き取ってしまっては返事に困ってしまいます。
意味は「~し終えた」と言う意味になります。
経験の「过」には「了」は使えませんが、終結の「过」は「了」が使用できます。
「过了」と出てきたら、終結を表す表現だと思って下さい。
那说的太过了。
---それは言い過ぎだよ。
我昨天睡过头了。
---昨日は寝坊したよ。
去过学校了吗?
---学校に行きましたか?
我去泡过温泉了。
---温泉に入りました。
那个已经过了期限了。
---それはすでに期限が過ぎた。
这点已经说过了。
---その点は既に話しました。
経験の「过」には「已经」と相性がいいです。
否定で答える時には、「没有」を使用して、「还没~呢」で答えるケースが多いです。
晚饭你吃过了吗?
---夕食は食べましたか?
还没吃呢。
---まだです。
这本书你看过了?
---この本は読み終わりましたか?
还没有呢?
---まだです。
「过了」には「完了」のようにすでに終わったというイメージがあります。
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